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Q&A

Q

ムスリムの方の礼拝に関して、最近、ところ構わず礼拝を行うムスリムの方がいるという情報をSNSで見ます。(例:公園、商店街等)そして、そのような投稿には、大抵「迷惑している」「邪魔だ」などの意見や感想がついています。ムスリムの方にとって礼拝は必要であることは理解していますが、それを理由に周囲が必要以上の配慮を求められるという状況にも違和感があります。このことに関して、我々はどのように考え、動いていくべきなのでしょうか?

A

講義の終わりのQ&Aでも、嫌悪意識にどう対抗していけるのかという問いをいただきました。その際、私は「違いばかりでなく、共通する部分を探す」と言いましたが、その後、もう一つとても重要なことがあったと思い出しました。「相手を知ること」です。 たとえば、礼拝を何のためにするのか、その中で何を言ったり、やったりしているのかを知ることも、礼拝の印象を変えると思います。それから、どこで礼拝をするのかということもです。私はエジプトに2年ほど住んでいたことがありますが、人々はモスクや家で礼拝をするほか、「定時」に間に合わないようならば、道端や公園でするという場合もありました。立ったり、座ったりの動作をする人の前を、他の人々は普通におしゃべりしながら行き交っていくというのも日常の風景です。礼拝に対するこうした感覚があることを知っておくとよいかもしれません。日本でその行動が問題になるとすれば、道端や公園で礼拝をするものではないという考えや、礼拝をする人にはこちらが配慮しなければならないという考えがあるからかもしれませんね。日本 ばかりがイスラーム圏の国々の常識を採り入れる必要があるというわけではなく 、( お互いに)相手を知って理解しようと努めて、歩み寄ることができれば、それが理想だと思います。 イスラームの基礎を知るためのおすすめ文献。 中村廣治郎『イスラム―思想と歴史』東京大学出版会 2012年(新装版) ←古典的な入門書の中では一押しです。 菊地達也監修『イスラムがわかる!』成美堂出版 2013年 後藤絵美『イスラームってなに? イスラームのおしえ』かもがわ書店 2017年 ←上の2冊は一般向けながら確実に押さえておきたいところを押さえています。 礼拝のことも絵つきで詳しく書いてあります。

カテゴリー: WWLコンソーシアムオンラインセミナー『イスラームってなあに?世界史の知識と現代をつなぐ』