焼畑は環境を破壊するのか?–グローバルスケールでの森林破壊とローカルスケールでの人々の生活から環境問題を考える–
講師
横山智先生(名古屋大学大学院環境学研究科教授)
概要
生物多様性の減少、そして地球温暖化の原因となる二酸化炭素の排出、これらの原因の一つは、森林伐採によって引き起こされる地球環境問題と認識されています。特に熱帯・亜熱帯地域の途上国で営まれている、森を焼いて一時的に農地を造成する「焼畑」は環境を破壊する農法として非難されがちです。実際に焼畑は、環境を破壊するのでしょうか? 現在でも大規模に焼畑が実施されている東南アジアのラオスの人々の焼畑の実践を事例にとりあげて、多様な視点から世界的な森林保護の機運と現地の人々の生活との関係から環境問題に迫ります。
参考文献
セミナーの内容をより深く理解するために、講師の先生から参考文献をご紹介頂いています。
・横山 智 2013. 生業としての伝統的焼畑の価値─ラオス北部山地における空間利用の連続性─. ヒマラヤ学誌 14: 242-254. https://doi.org/10.14989/HSM.14.242
・横山 智・広田 勲編 2013. 『ラオスの山の生活:変わっていくこと変わらずにいること/Life in the mountains of Laos: A story of change and continuity/ການດຳລົງຊີວິດຂອງປະຊາຊົນເຂດພູດອຍຂອງລາວ: ສິ່ງທີ່ປ່ຽນແປງ ແລະ ສິ່ງທີ່ບໍ່ປ່ຽນແປງ)』 名古屋大学グローバルCOEプログラム「地球学から基礎・臨床環境学への展開」. http://hdl.handle.net/2237/19746
・横山 智 2012. 森の実践から学ぶ生物多様性の保全. 阿部健一編『生物多様性 子どもたちにどう伝えるか?』175-205, 昭和堂.
『東南アジア地域研究入門 1 環境』、『生物多様性 子どもたちにどう伝えるか?』に掲載されている横山先生の論文をお読みになりたい方は、事務局までご連絡ください。

プロフィール
講師:横山智先生(名古屋大学大学院環境学研究科教授)
筑波大学大学院地球科学研究科博士課程中退。博士(理学)。熊本大学文学部准教授等を経て、現職に至る。専門分野は人文地理学、東南アジア地域研究。主な業績として、『世界の発酵食をフィールドワークする』(2022年、農山漁村文化協会、編著)、『納豆の食文化誌』 (2021年、農山漁村文化協会、単著)、『サステイナビリティ―地球と人類の課題―』(2018年、朝倉書店、編著)、『納豆の起源 (NHK ブックス 1223)』(2014年、NHK出版、単著)、『資源と生業の地理学』(2013年、海⻘社、編著)、『モンスーンアジアのフードと風土』(2012年、明石書店、編著)、『ラオス農山村地域研究』(2008 年、めこん、編著)など。
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