ウクライナから戦争と平和を考える
講師
Olga Khomenko(歴史家・日本研究者・作家)
概要
2022年2月24日にウクライナに対するロシア侵攻が始まって、1年以上が経った。まさかその日以降、国境を超えるウクライナ人難民が数百万人を上回るとは、悪夢のなかでも思わないことだった。海外にいるウクライナ人移民やディアスポラを研究してきた私の研究テーマがそのまま再現され、自分の人生の一部になるとは思わなかった。恐ろしい展開だった。
ロシアの侵攻以来、日本のメディアはウクライナについて多くのストーリーを語った。しかしそこでは語りきれない部分が残っている。戦争の中に暮らし、勉強や仕事をするウクライナ人が何を考えているのか。どのような苦労をしているのか。そして、どのような希望を持っているのか。
セミナーを通して、皆さんと一緒に考えたい。国の歴史を踏まえて、今回の戦争経験から学んだこと、改めて感じた、日常の大切さを。そして、平和な生活を取り戻したいという強い希望を持っているウクライナの人の日常と夢を。
ーーーby Olga Khomenko
講師のプロフィール
Olga Khomenko(オリガ・ホメンコ)
歴史家、日本研究者、作家。
キーウ生まれ、キーウ国立大学文学部卒業。東京大学総合研究所地域文化研究で修士と博士を取得。オックスフォード大学日本研究所の英国アカデミーフェロー。
これまでに、キエフ・モヒーラアカデミー人文学部歴史学科、キエフ経済大学、キエフ・モヒーラビジネススクールで教鞭をとり、東京外国語大学、ハーバード大学ウクライナ研究所とデーウィースセンターで研究してきた。現在は、トランスナショナルヒストリー、極東満州におけるウクライナ人と日本人の交流史について研究している。
2021年にキエフのラウルス社で「イワン・スウィットの極東のオデッセイ」(584ページ)を出版し、2022年、日本ウクライナ研究会大賞受賞。共同翻訳書に「現代ウクライナ文学短編集」、著書に「ウクライナから愛を込めて」(2014年)、「国境を越えたウクライナ人」(2022年)。今年中にウクライナ史について新たな日本語の本を準備中。