人類と砂漠化–地理と歴史から考える–(2回目オンデマンド配信)
講師
篠田雅人先生(名古屋大学大学院環境学研究科 教授)
概要
皆さんは、人類史の中で最古の地球環境問題は何か知っていますか。そのひとつは砂漠化です。それは、約1万年前に⻄アジアで発明された農牧業によって始まり、その拡散によって全世界に広がって行きました。こうした意味で、砂漠化は地表に刻印された歴史的な産物であると同時に地理的に動的な現象であるのです。最終氷期(約2万年前)以降の気候変動の中で、世界の気候植生地域には、その自然資源に適合した農法(農業様式)が発生、変化しましたが、農業の自然改変力が再生能力を上回る場合は、その地域特有の砂漠化を引き起こしました。本授業では、このような農法の変化と砂漠化の過程を歴史的・地理的に俯瞰し、持続的農業のあり方について考えます。
プロフィール
講師:篠田雅人先生(名古屋大学大学院環境学研究科 教授)
東京都立大学理学部・助教授 、鳥取大学乾燥地研究センター教授を経て現職。博士(理学)(東京大学)。日本学術会議連携会員。専門は気候学、干ばつ科学、乾燥地科学。 IPCC第2∼4次報告書の作成に貢献
( IPCCは2007年にノーベル平和賞受賞)。 主な著書 ・ 論文は『神々の大地アフリカ』、『乾燥地の自然』、『砂漠と気候 増補 2 訂版』、「人類と砂漠化 」(沙漠研究)、「 干ばつと人類社会」(雑誌地理)、「遊牧と砂漠化 」(沙漠研究)。
参考文献
セミナーの内容をより深く理解するために、講師の先生から参考文献をご紹介頂いています。
篠田雅人(2021):人類と砂漠化.「沙漠研究」31:45-61.
篠田雅人(2022):遊牧と砂漠化.「沙漠研究」32:17-23.
チラシ